土砂災害や電磁波に不安 太陽光発電所建設で古座川町民

土砂災害や電磁波に不安 太陽光発電所建設で古座川町民

* : * : admin * : 2017-12-12 * : 80
图片2.jpg

       全国で再生可能エネルギー発電事業などを手掛ける「ジーヴァエナジー」(東京都)は、和歌山県古座川町三尾川に太陽光発電所を建設しようとしている。これに対して地区住民は森林伐採による土砂災害や水害、設備から発生する電磁波などを想定し、不安視している。
       設置場所は三尾川郵便局の近くにある林地約9900平方メートル。発電出力は千キロワット、太陽光パネルの出力は1156・4キロワット。初年度の発電量はおよそ300世帯分の電力消費量である約145万8千キロワットを見込んでいる。発電所建設後は管理運営会社が運営していく。
       ジーヴァエナジーは不動産業者を通じて地権者から土地を借り受け、今年夏ごろから伐採を始めた。昨年12月には地区住民に説明会を実施した。
       2回目の説明会が25日、町役場三尾川出張所で開かれた。住民や仲介役の町産業建設課の職員ら約30人が集まった。
       同社開発本部の村上怜さんと大隅敏夫さんから、太陽光パネル設置事業について説明があった。工事の期間は12月~来年3月末を予定していること、電力設備(パワーコンディショナー)から発生する磁界は家電製品から発生する磁界より弱いこと、雨などの水害対策として集水升の設置を考えていることなどを話した。
       説明の後は質疑応答の時間が設けられ、住民から質問や意見、要望が寄せられた。集水升の大きさは台風や降雨量の経験値で決めるのではなく、想定外になり得ることも考慮してほしい▽伐採後の土砂が流れ落ちてこないように対策をしてほしい▽住民の賛同を得るまで工事に着手しないでほしい―などがあった。