三重交通・四日市営業所の大型バス専用の屋根付き駐車場に太陽光発電 =JFEエンジ子会社
* : * : admin * : 2017-08-15 * : 95

JFEエンジニアリング子会社で機械・電気通信関係の設備工事を手掛けるJFEテクノス(横浜市)が、三重交通の四日市営業所(三重県四日市市)向けに建設した太陽光発電所がさきごろ完成した。三重交通が自社の駐車場に太陽光発電施設を設けるのは今回が初となる。
[画像・上:「三重交通四日市営業所太陽光発電所」全景(提供:JFEエンジニアリング)]
JFEテクノスが大型バス専用の屋根付き駐車場を建設し、その屋根の全面に約2,700枚の太陽光パネルを用いて太陽光発電設備を設置した。同発電設備は6月7日に竣工し、発電を開始した。
発電能力は最大出力450kWで、想定年間発電量は一般家庭約130世帯分の消費電力に相当する約48万㌗時を見込んでいる。発電した電力はFITを活用し、中部電力に全量売電する。
駐車場はA棟(約1,800㎡)とB棟(約2,100㎡)の2棟で、44台ずつ計88台の大型バスが駐車できる。
三重交通四日市営業所の大型バス駐車場にはこれまで屋根がなかった。三重交通は今回、太陽光発電設備がある屋根を設けたことで、「売電収入で当該設備投資の回収を見込むとともに、再生可能エネルギーの利用普及につながることを期待している」という。
また、悪天候時の車両点検などの作業環境の向上や、バス車両の夏季の冷房負荷軽減、冬季の霜対策・塗装の保護も可能になり、上屋に照明を取り付けることで防犯面の強化も図るとしている。
三重交通は同様の設備を中勢営業所(津市)と伊賀営業所(名張市)でも建設中。中勢営業所の太陽光発電設備(発電能力811kW)は9月末、伊賀営業所(発電能力359kW)の設備は11月に完成予定。