「ソーラーシェアリングでメガソーラー」新潟鈴木ファーム太陽光発電所着工 自然電力初の営農型太陽光発電事業

「ソーラーシェアリングでメガソーラー」新潟鈴木ファーム太陽光発電所着工 自然電力初の営農型太陽光発電事業

* : * : admin * : 2017-04-12 * : 173
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  農地に太陽光発電設備を設置し、農作物を栽培しながら発電する営農型太陽光発電=ソーラーシェアリング。その新たな事業が新潟市で開始した。
   [画像・上:ソーラーシェアリングが行われる「新潟鈴木ファーム太陽光発電所」の着工式の様子(提供:自然電力)]
   発電所名は「新潟鈴木ファーム太陽光発電所」。発電所の建設が3月7日着工した。新潟県新潟市西蒲区にある鈴木農園の農地の一部約1万8,900㎡(サッカーグラウンド約2.5面分)を利用する。
   パネル出力は約1.36MWで、ソーラーシェアリングの事例としては異例のメガソーラーとなる。想定される年間発電量は144.5万kWhで、一般家庭約440世帯分の年間電力消費量に相当するとのこと。
   パネルはJAソーラー製、パワコンは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製が採用された。パネルは専用品ではなく、他の屋根置き用や野立て用と同じタイプのものをそのまま使用する。
   パネルの下で栽培される農作物は、遮光耐性を考慮して牧草類が取り扱われる。地面からパネル下端までの距離を約2m取ったのは、農業機械の作業性(架台の下を往来することになる)を勘案した結果だ。作物への日射状況を考えてパネル設置レイアウトがなされるなど、営農型ならではの設計を随所に見ることができる。
   本事業は自然電力(福岡県福岡市)がグループとして一貫して推進している。開発は、自然電力とその事業パートナーであるRETRY(リトライ、東京都目黒区)が共同で実施。EPC(設計・調達・建設)は自然電力子会社のjuwi(ユーイ)自然電力が行う。なお、本事業は自然電力にとって初のソーラーシェアリングとなる。
   発電所の完成・運転開始は2017年5月を予定。発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)を活用して東北電力に売電される予定だ。